丸さんのアート魚(ぎょ)ラリー“なんちゃっ亭” 

398作品No.398 コノシロ (切り絵, オーナー作)

浦戸湾で釣りをする方々が好意的に魚を集めて生かしておいてくれます。大変有難いことです。
コノシロは多いときでは続けて大量に入ります。ご存知の通り若い魚は、シンコ、コハダと呼ばれ、寿司ネタとして重要なものです。大きくなると小骨が多く、あまり好まれてはいないようです。焼くと人が死んだときのような死臭が漂うそうです。その昔、ある長者に美しい一人娘がいて、国司にみそめられて嫁がせる約束をしたとのこと。ところが娘は別の若い男と恋仲となり、懐妊してしまったので国司に差し出すわけにはいかなくなったのです。そこで一計を案じ、大量のコノシロを焼き、娘が急病で死に、その亡骸を焼いているところだと国司の使者を欺いたという話があります。「東路の室の苫屋に立つ煙 誰が子の代につなし焼くらん」。つなしは子の代(コノシロ)となった一説。

 

丸さんのアート魚(ぎょ)ラリー“なんちゃっ亭” 

397作品No.397 カタクチイワシ (切り絵, オーナー作)

カタクチイワシを桂浜水族館で展示することも、エサとして用いることもありません。で、どうしてかというと、あるイベントのワークショップとして煮干しを使っただれにでも簡単にできる「魚の解剖教室」を開き、その解説パネルのイラストとして制作したものです。
マイワシがサーディンであるのに対し、カタクチイワシはアンチョビー。
おしゃれですが、高知では下顎が短いのでホタレ(頬垂れ)と呼ばれています。
煮つけたり佃煮風にしますが、ほとんどは煮干しの材料でしょう。

丸さんのアート魚(ぎょ)ラリー“なんちゃっ亭” 

396作品No.396 マサバ (ボールペン画, オーナー作)

100円ショップで買った10色のボールペンで描いてみました。
地元の方々から大量のサバの幼魚が入ることがよくあります。10cmぐらいの大きさのものが堤防や船からのサビキ釣りでたくさん釣れるのです。
唐揚げにしたり、南蛮漬けにしたり、煮干しとして用いたりします。
サバの大きいものは、焼いても煮ても揚げても美味しく、塩サバや開き干し、さしみ、たたき、バッテラ、棒ずし、姿ずしなど、これほどレパートリーの広い魚はまずいないでしょう。缶詰めも忘れることはできません。まさにオールマイティです。
土佐ではゴマサバが有名です。

丸さんのアート魚(ぎょ)ラリー“なんちゃっ亭” 

395

作品No.395 把勒亜魚(切り絵, オーナー作)

  頭に噴水口が2つあって船を見かけると水をふきかけて沈没させるというとんでもない猛魚だということです。前述の劔魚と出会うと猛烈な死闘をくりひろげるとされています。パロアのパワーと強烈な放水攻撃をかわして劔魚のくちばしがパロアを傷つけることができたら周囲の海面はまっ赤な血の色に染まるそうです。
中国の伝承、まだまだ奥深いものがありそうですが、ここは水族館の魚とはほど遠いのでひとまず閑話休題。

 

丸さんのアート魚(ぎょ)ラリー“なんちゃっ亭” 

394作品No.394 劔魚(切り絵, オーナー作)

 大海で大暴れして船に穴をあけたりするので、航行中の船や漁師からは恐れられていたということです。
カジキマグロみたいなものでしょうか?次に出てくるパロアという魚と激しく争うと記されているそうです。

 

丸さんのアート魚(ぎょ)ラリー“なんちゃっ亭” 

393
作品No.393 陵魚 (切り絵, オーナー作)

 南方の海にすむロクギョ。「陵」は「みささぎ」。天皇や皇后の墓所、御陵の意味です。関連があるかどうかはわかりませんが魚の体に人間の顔、ひれにかわり手足。人魚ですね。
この魚が現れると大時化になるといわれたそうです。”ロク”でもないヤツです。

丸さんのアート魚(ぎょ)ラリー“なんちゃっ亭” 

392作品No.392 和尚魚 (切り絵, オーナー作)

 これまでは淡水魚。ここからは海の魚にいきます。
東方の海中にいるという和尚魚。まるで亀ですが首から上は坊さんに似て頭が丸く、赤いと記されているのでアカウミガメがモデルかもしれませんね。ちなみにアオウミガメは正覚坊(ショウカクボウ)とも呼ばれ、「坊」の字がついています。

丸さんのアート魚(ぎょ)ラリー“なんちゃっ亭” 

391作品No.391 薄魚(切り絵, オーナー作)

 ハクギョは中国東方の山から西へ流れる川に多いとされています。目が1つでナマズのような体型をしていますが、決してその名のように薄っぺらではないらしいとのことです。人が“へと”と吐く時のような声を出すと記されているそうです。
この魚が出てくると大ひでりになるといわれていたそうです。

 

丸さんのアート魚(ぎょ)ラリー“なんちゃっ亭” 

390作品No.390 茈魚(切り絵、オーナー作)

 これも木村先生、詠み方がわからないということです。
頭が一つで胴体が10に分かれています。イワシやゴンズイなどが大群となってひとかたまりになって泳ぐところを見まちがえたり想像したりしたものかとかんぐってしまいます。

丸さんのアート魚(ぎょ)ラリー“なんちゃっ亭”

389作品No.389 朱魚または珠ヘイ魚(切り絵、オーナー作)

 東方の山から大きな沼に流れこむ川に多いとされています。
目は6つ、足も6本、陸にも上がるとのこと。
魚が陸上動物に進化する過程のエウステノプテロン、イクチオステガなどが中国奥地でひっそりと生きていたのでは・・・と思うと何ともロマンあふれる話ではありませんか?