丸さんのアート魚(ぎょ)ラリー“なんちゃっ亭” 

398作品No.398 コノシロ (切り絵, オーナー作)

浦戸湾で釣りをする方々が好意的に魚を集めて生かしておいてくれます。大変有難いことです。
コノシロは多いときでは続けて大量に入ります。ご存知の通り若い魚は、シンコ、コハダと呼ばれ、寿司ネタとして重要なものです。大きくなると小骨が多く、あまり好まれてはいないようです。焼くと人が死んだときのような死臭が漂うそうです。その昔、ある長者に美しい一人娘がいて、国司にみそめられて嫁がせる約束をしたとのこと。ところが娘は別の若い男と恋仲となり、懐妊してしまったので国司に差し出すわけにはいかなくなったのです。そこで一計を案じ、大量のコノシロを焼き、娘が急病で死に、その亡骸を焼いているところだと国司の使者を欺いたという話があります。「東路の室の苫屋に立つ煙 誰が子の代につなし焼くらん」。つなしは子の代(コノシロ)となった一説。

 

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