コツメカワウソの「王子」が亡くなりました

2024年1月7日(日)午後12時30分頃
コツメカワウソの「王子」が13歳でお空の分館へと旅立ちました。

王子は、2013年に大分マリーンパレス水族館「うみたまご」からやってきました。
王子を連れてきた当時のスタッフさんが、「この子は私たちにとって、本当に本当に、『王子』なんですよ」と、彼を心の底から愛しみ、桂浜水族館に未来を託してくださったのを憶えています。

以来、王子は、持ち前のかしこさと愛嬌で多くのお客様を魅了し、ショーや写真撮影会で大活躍しました。

2020年には、福岡市動植物園からやってきた「桜」と出会い、身体的事情から「繁殖は難しい」と言われていたのが信じられないほどに、たくさんの子宝に恵まれました。

はじめての育児ではよく桜に怒られていましたが、彼なりに奮闘し、愛おしい子どもたちに囲まれ、あたたく賑やかな毎日を過ごしました。

昨年の11月下旬から、パートナーの桜とは別々の部屋で暮らすこととなりましたが、最期は、息子である「聖次朗」と「旅三朗」に見守られながら、安らかな眠りにつきました。

王子は、私たちにとっても『王子』でした。

本日より月末まで、カワウソ舎前にて献花台を設置いたします。
彼が分館でもあたたかく賑やかな日々を生きられるよう、想いを手向けてあげてください。

王子を見守り、愛してくださった皆様に心より感謝申し上げます。