はい、みなさんこんにちは。最近は野菜炒めばかり食べている、まるのんです。
2018年元旦に今年の私の目標は「動物の健康管理の徹底」と言いました。では具体的に何をしているのか。今日はそんなことを少しお話しましょう。
みなさんは「ハズバンダリー」という言葉を聞いたことはありますか?聞いたことない方がほとんどだと思います。簡単に説明しますと健康管理や治療の際、動物に負担をかけないようにする。というものです。
例えば、採血だと 動物を追い込んで大人数で力ずくで押さえ込み注射して血を採る。
ハズバンダリートレーニングを事前に実施していると、動物自ら血管を見せてくれ、注射して血を採ることが可能になります。
つまりハズバンダリーは動物への負担が少なく、少人数で短い時間で健康管理、治療ができるすばらしい方法なのです。
そこで私が最初に手をつけたハズバンダリーは動物達(トド・アシカ・カワウソ・カピバラ)の体重測定です。「体重測定」とだけ聞くと簡単そうに思えますが、そう上手くは行かないんですねぇ。何が上手く行かないのかと言うととにかく警戒して近づいてきてくれないんです。何に警戒しているのか・・・体重板です。初めて見るものそれが大きければ大きいほど警戒して寄ってきてくれないんです。まぁその個体の性格にもよりますが。。。 少しずつ少しずつ「大丈夫だよ~♪怖くないよ~(^^)」と褒めながら飼育スタッフと一緒になって近づく練習をして、最終的に体重版に乗るというところまで練習します。
実はこの体重測定は去年の夏頃には出来るようになっています(^^)
時は流れ、現在。私が動物達と練習しているのは「体温測定」です。これがまたアレなんです(語彙力)
写真で見ていきましょう。
今回協力してもらうのはアシカのケイタ。
まずは「それじゃあ、体温測定するよ~。」とサインを出します。すると写真の様にお尻を向けてくれます。(暗くてわかりにくいことに関しまして謝罪申し上げますごめんなさい)
「はーい、挿れていきますねぇ」と肛門に体温計を挿入。ケイタも後ろを気にしながらもちゃんと待ってくれています。いい子ですねぇ~(^^)
計り終わったらいっぱい褒めてあげます。パチパチパチ!!
と流れはこんな感じです(ザックリ)
これが体温計です。人間の手術用のものを使用しています(高額ぅ)
このコードを肛門に20cmくらい挿入して体温を測ります。銀色の先端で検温されて
中の機械に数値として表示されます。カリフォルニアアシカの平熱は約37度。
はい。この「体温測定」をトド、アシカで挑戦中なのです!
難しいところはたくさんあります。例えば、、、
動物をリラックスさせないといけない → 肛門に力が入ってコードが上手く挿入できない
時間伸ばし → 数値が上がりきらないと体温がわからない
そもそも肛門がみつけにくい → 個体によって見つけやすさが違う(がんばれや)
etc…
今年2018年は体温測定からスタート! まだまだやるべきことは多い! 採血も採尿もまだまだある!
一つずつゆっくり動物達とお話しながら協力してもらいながらハズバンダリートレーニングを進めていきます。また出来ることが増えたらブログに書いていきますね♪
それではごきげんよう(^^)
今学校でオットセイを体重計に自分から乗せよう、ハズバンダリーをしようと考えているのですがなかなか情報がなく教えて頂きたいです。