フンボルトペンギンのタムタムが亡くなりました

2021年9月1日10時45分頃、
当館で飼育しておりましたフンボルトペンギンのタムタムが死亡いたしました。

6月30日に痩せや食欲・行動力の低下を確認し、投薬による治療を行っていました。
換羽期でペンギンにとって体調を壊しやすい時期でもあるので
慎重に治療や経過観察を行い、8月中頃には食欲・行動力ともに回復したのですが
8月26日に再び体調が悪化し、治療を再開。
その後、痩せが進行し食欲も低下していきました。

9月1日、早朝の巡回時や9時半の掃除時はプールサイドを歩く姿や
スタッフに顔を向ける素振りを見せてくれましたが、
10時45分給餌のためペンギン舎を訪れた際に舎内で横たわっている姿を
発見し、死亡を確認しました。

解剖の結果、臓器の変色や肥大化といった症状が見られた他、
本来あるはずの大静脈が見られず、肝臓と心臓が隣接し
接続されているという奇形であったことが判明しました。

これが直接の死因であったとは断定できないため、
詳細については現在調査を行っております。

ほぼすべての個体が換羽を終え、
体調不良を乗り越えたタムタムも新しい羽に変わりその姿で
他の個体とともに過ごしていけるだろうと思っていただけに、
この結果は悲しく残念でなりません。

タムタムの冥福を祈るとともに、
これまでタムタムを愛してくださった皆様に心よりお礼申し上げます。

なお、献花台は9月26日まで水族館出口マリンストア前にて設置しております。