「普通」ってなんだ~スタッフ・もりちゃん~

恋人に、恋人として選ばれた理由は「顔」に尽きる。
性格や中身なんて代替えの利くものを挙げられた日には百年の恋も冷めるってもんです。

自分は人とは違うだなんて恥も外聞もないことは口が裂けても言えないけれど
「変わってるよね」って言われることには悪い気はしない。
冗談でも「普通の子」だなんて言われたくない。
なんの才能も持ってないから余計に。

例えば、ずば抜けてスタイルがいいだとか、芸能界にいてもおかしくないほど顔が可愛いだとか
笑いのセンスがあるだとか、芸術の才能があるだとか、座ってるだけで愛されるだとか
言葉は悪いかもしれないけれど、恵まれないものや、不幸な生い立ちや波乱万丈な病歴だって、なんだっていい。
何かひとつでも持ってたら「普通」という言葉には鈍感に生きていけたかもしれない。
でも私は超超超の超がつくほどの普通人。それは自分が一番わかってるから「普通の子」だなんて言われたくない。
生きてることが異常だと、毎日褒めそやされたい。あいつはやばい女だと、巷でしこたま騒がれたい。

じゃあ「普通」ってなんだ。「普通じゃない」ってなんだ。
一週間ほど前に髪の毛をピンク色にした時、それを見て開口一番に「可愛い」と言った盛田のおんちゃんは
多分「普通じゃない」。
でも盛田のおんちゃんはこうして50年以上も生きてきてるから、彼にとっては「普通」だ。

私は今年29歳になるし、髪の毛をピンク色にすることは若気の至りでは語れない。
普通は、「もう三十路も近いんだから」と言われる。そう諭すのが「普通」なのだ。

同級生は、恋人と順調に愛を育んでお互いの両親の首を縦に振らせ、みんな頃合いを見計らって結婚をし
子宝に恵まれ家庭を持って生きている。
それが「普通」というのなら、私はおめでたいことにそのレールは敷けてないのだから「普通じゃない」。

そういう小さな「普通じゃない」を集めたら、晴れて異常人間になれるのだろうか。
私はあと何年生きたら芸術家になれるのだろう。

    「普通」ってなんだ~スタッフ・もりちゃん~」への6件のフィードバック

    1. 以前、桂浜に観光で行った事があります。
      しかしながら、今回、桂浜水族館は「マンペーさんのYouTube」を観て知りました。
      スタッフが若手揃いで面白そうで興味ある水族館が伝わってきます。イケメンにピンク色に染めたエロ女性やBossの館長と会いに行きたいです。
      あっ!イメージキャラクターも。

      愛知県 k

    2. 息苦しかったことありますよ。
      就職試験で集団面接をされた時、「私はこれが得意です」とか「部活の四国大会で個人1位になりました」って言った子が注目されて、自分を上手くアピール出来なくて「僕にはこれといった才能ないし」「僕みたいなのがここに居て良いの?」「この空気嫌やなぁ」って息苦しかったです。

      仕事に就いてからも、パワハラをする、人のミ上司が大嫌いで同じ空間の中に居るのが嫌で嫌でたまりませんでした。

      桂浜の龍馬像に接近出来るイベントの時に「心はいつも太平洋」って書いてますよね。
      太平洋のように大きな心が欲しいです。

    3. エミさん、こんにちは!
      褒め殺し!この気持ちのまま化石になりたい!

      ありがとうございます。
      私も何かを選択するのに迷ったときは、周りにとって正しいものよりも自分にとって楽しい方を
      選ぶようにしています。それが後々首を絞めるようなことになっても、その時自分が一番楽しいと思ったものを
      選んだのだから後悔にはならないはずだって。自分が選んだ人生をどう生きるかが大事、本当に本当にそうですよね。

      私は高知で生まれ高知で育ちましたが、昔、この街が嫌いでこの街から飛び出したことがあります。
      でも今はこの街が大好きです。この街で生きる人たちが大好きです。
      そしてエミさんのように、私のいじけをさらっといなして、居場所を温めちゃう言葉をくださる方も。

    4. komatsuさんこんにちは!
      コメントありがとうございます。
      komatsuさんは、そのことで息苦しさを感じることはありますか?
      私は過去のブログでもちょぴっと書いているのですが、高校を卒業してから
      美術アカデミーに通い出して、油絵を描きだしてから「才能」という言葉が鮮明になって
      自分の「なんにもなさ」を痛感するようになりました。
      若い頃は夜の仕事もしていたのですが、そこにもやっぱり才能を持っている人間がいて
      どこに行っても誰かを羨んで浅い呼吸を繰り返してきました。
      今は昔より自由に生きていて、息苦しさにもずいぶん鈍感になれました。

      毎日、「ただいま」と無事に家に帰る。それを「普通」と思うということは
      komatsuさんは、自身と懸命に向き合って日々を生きておられるのだと
      私はなんだか勝手に、ほっとしております…(なんで?)

      「才能」ってなんなのでしょう。
      別になくたって生きてはいけるはずなのですが、
      ないことを意識すると途端にその言葉や意味や価値に捕われて
      もがもがしてしまいます。

    5. もりちゃん絵も上手いし言葉選びもアイデアも天才的だし、全然普通じゃないよ⁇
      控えめに言っても高知の宝だと思う。
      ブログでもはっきり自分の考え主張出来るとこほんとすごい。
      他人に言える強さを持つのって簡単じゃないから。
      普通か普通じゃないかどっちがいいとかはなくて自分が選んだ人生をどう生きるかが大事だと思う!これからのもりちゃんもずーっと楽しみにしてるね。

    6. 「もっと才能があったらなぁ〜」って僕も思いますよ。「元陸上部やし面白そう」って会社代表で駅伝大会に出て以来、年に3つくらいマラソン大会にエントリーしてるんですけど、友達に教えるのに上手く教えれないんですよ。「中学3年間だけで高校は帰宅部やったし」「高校でも陸上やってたらもっと上手く教えれるのに才能ある人っていいなぁ」「もっと努力せんといかん」「過去の自分が未来の自分を励ませれるように生きなきゃ」って思います。

      毎日、無事に事故がなく仕事を終えて家に「ただいま!」って帰る。
      これが僕の普通なのかなぁって思います。

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