そうこうするうちに上京する機会を得て、祖母の妹を訪ねて行きました。するとご先祖の書の掛け軸を3本もらうことに。ぜひ土佐に持ち帰ってもらいたい、自宅に置くなり、博物館に寄贈するなり、自由にしてもらってよい由
そこで思い立って墓参りと思ったところ、場所はうろ覚えで道順もわからなくなっている始末でした。それでも何とかさがし当て、近くまでたどりついたものの、山道に入ってわからなくなって引き返し、日を変えて2度ほど接近を試みたのですが臆病な私は暗い山道が心細く挫折。
さらに年月が経ち、この話を職場の同僚の女性(私より20歳ほど若い)にしたところ、絶対お参りに行くべきだと説教され、ついて行くとまで言うのです。成人して県外に出ている私の娘からも同様なことを言われてしまい、腹をくくることに相成った次第。下見に行くとすっかり様変わりしていて、暗い山道を通り、やっと発見したのですが、周囲のうっそうとした木々は伐られ、こじんまりとした台地の墓石が立ち並んでいました。暗くて怖いようには感じられず、しかも下に降りる道がついていて20~30mほど坂を登れば着くのでありました。私の正体、なかなか出ませんが次はなんとか…。 つづく
歴史的価値のある素晴らしい掛け軸が✨
掛け軸の行方も気になるところであります。