皆さん、こんにちは!
スタッフやぶです。
ある日、コツメカワウソ王子と桜ちゃんに給餌をしている時、実習生にこう聞かれました。
「カワウソってアシカの祖先ってネットで見たんですが、本当ですか?」
おお。来たか。良い質問です。実際に現場で働く先輩として私は胸を張ってこう言いました。
「そうなの??!」
すみません、勉強不足で、全然分かりませんでした。
その後、アシカやアザラシの祖先について調べてみました。
アシカを含め鰭脚類の祖先は2250万年前に現れたエナリアークトスとう生き物らしいです。
1980年代はアシカ上科はクマ科、アザラシ上科はイタチ科から起源して分化した2系統説(別の仲間から分化した)が主流だったのですが、耳骨の構造からアザラシの仲間がセイウチに近縁であること、またヒレの骨格の比較をしたところ、アシカ、アザラシ、セイウチで共通した特徴が見られ、アシカとアザラシの祖先は共通の祖先である単系統説が有力となりました。
エナリアークトスとは
4本の肢はヒレのようになり、大きな目や短い鼻先、鼻の穴の大きさなど水中生活に適応した特徴を持った生き物です。脊椎や骨盤は陸上生活に強く依存していたことを示す。歯の形や耳の構造も陸上の食肉目の特徴を持っています。
参考 海獣図鑑
そして!ここからが実習生が教えてくれた話なんですが、その話は2007年のナショナルジオグラフィックに記載されたものでした。
カナダ北極圏のデボン島で2300万年前に隕石が落ちて出来たクレーターの調査をしている時に、歩くアザラシの化石を発見したというものでした。
その化石が今のカワウソそっくりな姿をしているのです。
しっかりとした4本の肢を持ち、長い尾があります。
リプチンスキーという人は「カワウソはアザラシやアシカの祖先の現代版だ」と言っているほどです。
この化石から、アシカはクマに近い生き物から、アザラシはイタチに近い生き物から独立して進化したのではないかという2系統説がまた浮上してきました。
そしてそして!!!まだ続くんかい
さらに深く調べてみると、ネットに驚きの論文がありました。
2012年に福山大学が鰭脚類(アシカやアザラシ)の旨味に関する味覚遺伝子を調べました。
鰭脚類は味覚の機能を失わせるような突然変異が起きているようです。餌を噛まずに飲み込むことで味は感じていないそうです。この時点でちょっと驚き!
さらに、アシカ、アザラシ、セイウチの仲間16種に旨味と甘味に関する味覚遺伝子のDNAを調べたところ、全て味覚遺伝子について機能を失わせる突然変異が起きているのですが、全て同じパターンではなく、アシカ、セイウチで共通し、アザラシはアザラシの仲間だけで共通しているのです。
このことからアザラシはアザラシの祖先、アシカ・セイウチはまた別の祖先から分化していったのではないかと。やはり2系統説が有力ではないかとそう考えられるのです。
とても難しい話になりました。また時代が進めば、新しい発見があり、この説も変わってくるかもしれません。
実習生から学びを得ることも多いのです。ありがとう!!勉強になりました!
































