ミナミアメリカオットセイの赤ちゃんが亡くなりました

2023年7月15日(土)
ミナミアメリカオットセイの赤ちゃんが天国へと旅立ちました。

7月13日(木)の17時頃、オットセイプールの陰で衰弱しているのを発見。
親から離し、ミルクを与えたのち、体を温める等して治癒に努めると、次第に症状が回復。
数時間後には活力が戻り、歩き回ったり、いつものように鳴きだしたので、夜には親の元に返して様子を見守ることにしました。

また、母乳が十分に摂れていないと判断し、その日より半人工哺育という形をとって飼育員の手からもミルクを与えることに。

体調の急変に備え、昼夜問わず徹底して見守り続ける中
15日の深夜にふたたび体調が悪化。
懸命な治療に努めましたが、2時9分に死亡いたしました。

「キネン」と「クオ」の間に産まれた初めての赤ちゃん。
桂浜水族館にとっても、92年の歴史の中で、ミナミアメリカオットセイの赤ちゃん誕生は初のことでした。

この世に生を受けて13日。
甲高い声でよく鳴き、怒りん坊で、母親のクオにも噛みつくようなやんちゃな性格。成長する愛おしい姿をいつまでも見ていたかった。
どこにいても聞こえてくる親子の声をずっと聞いていたかった。

明日よりオットセイプール前にて献花台を設置いたします。

父親に会うことなく、名前も持たずに旅立った赤ちゃんが
天国で寂しくないように祈ってあげてください。

死因については、現在、究明中です。
赤ちゃんを愛してくださった皆様に心より感謝申し上げます。